アカデミック・ハラスメントとその周辺

アカハラに遭わないために/遭ってしまったら学生はどうするべきか、アカハラと言われないために教員はどうするべきか、アカハラに対して大学はどうするべきかなど。  

アカハラに遭ったがどうしたら良いか

アカハラに遭ったがどうしたら良いかという相談を受けることがあります。これについてお答えします。

「これはアカハラか」という相談については以下の記事を参照してください。

(http://s5111011918211481.hatenablog.com/entry/2019/07/07/150331)

アカハラを訴えたい」という場合は以下の記事を参照してください

http://s5111011918211481.hatenablog.com/entry/2019/07/07/193646)

アカハラに遭ったがどうしたら良いか

 どうすれば良いかについては、僕は常に「逃げる」を一番の選択肢にするべきだと考えています。アカハラと疑われる事例に遭遇した場合、精神的にかなり追い込まれるため、心身の安定を図ることを第一に考えるべきです。

 少しでもよいので、できるだけ対象から離れてなにも考えないようにして休んで下さい。それが短期的にせよ長期的にせよ、逃げる、が万能の解決策です。

キャリアを捨てたって自分の身が守れれば良いという考え方もあります。自分の心身を考えるなら、少しでも楽になれるならそれを選ぶべきです。

 それから、あなたを知っている人に対して、研究室の環境について相談してみてください。いまの自分の状態(どういう目に遭っているのか、どの言動をどういうふうに感じたかなど)を伝えて、自分の感情と精神状態を整理し、その環境に対する客観的な感想を聞くと良いです。相談する人は、自分が信頼でき且つ情報がもれない人であれば良いでしょう。特にアカハラ的言動をとる人間は他者に対して罪悪感を抱かせることに長けているように思います。僕の場合もハラスメントだと疑うようになったのはかなりあとになってからでした。そういう環境にある人は自身環境の悪さをあまり自覚できず、無理に耐えて悪化しがちです。相談することで、精神状態を整え、自分で自分を責める感情を自覚することができるようになると思います。

 

 僕は相談を求めてきた方に対して責任を負いようがないので、無責任なことしか言えません。なので、こういう消極的な手段を勧めます。そうでなくても、アカハラを研究室の外部に相談して解決するかどうかは怪しく、悪化することすらよく聞きます。そのため一番の解決策として、「逃げる」を推奨しています。